酵素にはどんな種類がある?

酵素にはどんな種類がある?

酵素にはたくさんの種類があって、それぞれ持っているパワーが違います。

そこで、身近にどんな酵素があってどんな風に役立つのか、代表的な酵素の種類について説明したいと思います。

1番身近で役立つ消化酵素の種類

まず、1番身近で働きがわかりやすいのが消化酵素です。

中学校の理科でも教える内容なので、覚えている人も多いかもしれませんね。

それぞれの種類と役割をまとめたいと思います。

炭水化物を分解するアミラーゼ酵素は唾液に含まれる

アミラーゼは炭水化物を糖に分解してくれる酵素です。

唾液に含まれており、消化吸収を助けてくれるんですね。

「ご飯はよく噛むほど甘く感じるよ」と言われますが、これはご飯のでんぷん質が糖に分解された証拠なんです。

ご飯はすぐに飲み込まず、アミラーゼでしっかり分解してから胃腸に送り出しましょう。

さらに糖質を細かくするマルターゼやスクラーゼ

アミラーゼで分解されて出来る糖はマルトースといい、まだエネルギーになるには大きすぎる糖です。

そこで、小腸にある別の酵素、マルターゼがもっと細かく分解するんですね。

エネルギーにすぐ変わる細かい糖の事をブドウ糖といい、最も燃焼しやすい糖質です。

また、白砂糖の主成分であるショ糖を分解してブドウ糖にする、スクラーゼも小腸にいる酵素ですね。

酵素の力で糖質を細かくすればするほど、エネルギーとして使いやすく、燃えやすくなるんです。

エネルギーとカロリーは同じ事なので、ダイエットにも酵素が働く事は重要なんですよ。

たんぱく質を分解するプロテアーゼのパワー

たんぱく質を分解するプロテアーゼのパワー

プロテアーゼはたんぱく質を分解する酵素で、ペプシンなど複数の種類があります。

胃に存在する消化酵素で、お肉やお魚などたんぱく質をアミノ酸に分解します。

このアミノ酸は筋肉の材料になったり、カロリー消費を促したり、とても大事な成分なんですね。

プロテアーゼのパワーをイメージするなら、塩麹にお肉を漬け込んだ時を思い浮かべましょう。

カチカチのモモ肉もジューシーに柔らかく変わりますよね。

これは、麹菌がプロテアーゼなどの酵素を生み出し、肉などのたんぱく質を分解してアミノ酸などの栄養を作る菌だからです。

アミノ酸は旨味成分でもあるので、プロテアーゼに漬け込んだお肉はグンと風味も良くなりますよ。

ほかにも、毛穴をキレイにする酵素洗顔料の中身もプロテアーゼ酵素です。

実は毛穴に詰まるゴミは古い皮膚がほとんどなので、プロテアーゼで洗うとキレイに落ちるんですね。

プロテアーゼは体の中でも外でも役立つ、とっても便利な酵素だったんですね。

油をサラッと分解するリパーゼ酵素の力

リパーゼは脂質を分解する酵素で、膵臓で作られて十二指腸に運ばれて食べ物と合流します。

肝臓で作られる消化液の胆汁と混じり合う事でリパーゼはもっとパワーアップ、脂肪を分解します。

ギトギトの豚バラ肉やラーメンも消化できるのも、このリパーゼ酵素のおかげだったんですね。

ちなみに、台所用洗剤にもリパーゼ酵素が配合されており、油汚れを分解してくれます。

水と酵素洗剤で30分ほど漬け込むと、油はグリセリンなどに分解されてスルっと流れますよ。

油を直接下水に流すと環境を汚してしまいますが、酵素で分解すれば害が少なくなるのもメリットです。

エネルギーを燃やすミトコンドリアのATP合成酵素

消化酵素のほかにも、エネルギー消費に関係する酵素、つまりカロリー燃焼酵素も大事な酵素のひとつです。

人間は細胞には、ミトコンドリアという糖質から体を動かすエネルギーを作る組織があります。

このミトコンドリアに存在する酵素こそが、ATP合成酵素なんですね。

ATPとは生物が筋肉を動かしたり、細胞分裂したりするエネルギー分子の事です。

このATPが無いと人間は呼吸したり内臓を動かす事もできないので、生きてはいけません。

ミトコンドリアのATP合成酵素は糖質からATPを生み出し、私たちの命を支えてくれているんですね。

ATP合成酵素というのが正式な名前ですが、一般的には代謝酵素とも呼ばれています。

参考: target=”_blank”>田中信行(2013年)エネルギー代謝とミトコンドリア機能,日温気物医誌第76巻3号

酵素の種類についてのまとめ

ごく代表的な酵素を紹介しましたが、世界にはまだまだ色んな酵素が存在します。

また、酵素を食べ物やサプリで補給する事で健康や美容に良い影響もあるんですね。

納豆や甘酒に含まれる麹菌などは常に消化酵素を生み出す菌なので、アミノ酸などの栄養が得やすくなります。

酵素を詰め込んだサプリにも同じパワーがあるので、手軽に酵素を摂取したい時に良いですね。

ぜひ、意識して酵素を摂取する生活を心がけたいですね。